面接なしで編入できる国立大学3選【寝ぐせOK】
筆記は得意だけど面接が苦手なんだよな…。緊張してしまって思ったようにしゃべれなくなるし…。面接なしで編入できる大学ないのかな?
結論から言うと、面接なしで編入することのできる大学はあります。
国立大学でも学部・学科によっては面接試験を設けていない大学がありますので、この記事でご紹介します。
この記事の内容は以下のとおりです。
- 面接なしに編入することのできる国立大学3選
- 面接なしの大学を受験するメリットとデメリット
- さらに詳しく大学編入の情報を調べる方法
学力試験に自信があるのに面接に自信がない方にとって、「耳より」の情報となるでしょう。
この記事を読むことで、面接が不要な大学の情報を得られるだけでなく、「そのような情報をどうやって入手するか」という方法についても知ることができますよ。
国立高専から九州大学に編入。卒業後は大手精密機器メーカーに就職後、現職ではWebアプリエンジニアとしてスタートアップ企業で開発職に就いています。
面接なしで編入できる国立大学3選
今回紹介する大学は下記の3大学です。
- 筑波大学
- 茨城大学
- 豊橋技術科学大学
※学部や学科によって面接の有無や試験内容は異なります。上記大学の中の一部の学部・学科が「面接なし」となっていますので、その部分をこの後紹介します。
①筑波大学
筑波大学で「面接なし」としている学群・学類は以下のとおりです。
※筑波大学では「学部・学科」ではなく、「学群・学類」と呼んでいます
» 参考:筑波大学HP
- 学群:情報学群
- 学類:情報科学類、情報メディア創成学類
情報学群にはもう一つ「知識情報・図書館学類」がありますが、こちらは「面接あり」(面接と口述試験のみで筆記なし)となっています。
筆記試験の内容は?
2023年度試験の、「情報科学類」、「情報メディア創成学類」の筆記試験科目は以下のとおりでした。
- 専門科目:数学2題、情報基礎2題
- 数学(微分・積分,線形代数)
- 情報基礎(プログラミングの基礎)
- 外国語:英語(TOEIC 又は TOEFL の点数を換算)
※上記は2023年度の試験情報です。最新情報は受験年度の募集要項で確認してください。
» 筑波大学編入学募集要項ページを開く
情報学群の中で、単願(1つの学類のみ出願)あるいは併願(2つの学類に出願)することができます。
単願か出願かによって試験内容が変わってくるようですが、2023年度はどちらも同じでした。
2024年度以降は変更になる可能性もありますので、注意しておきましょう。
②茨城大学
茨城大学で「面接なし」としている学部・学科は以下のとおりです。(一般選抜の場合※)
- 工学部
- 機械システム工学科
- 電気電子システム工学科
- 物質科学工学科
- 情報工学科
- 都市システム工学科
※茨城大学工学部の編入試験には「推薦選抜」と「一般選抜」があり推薦選抜には面接があります。上記は「一般選抜」の場合です。
» 茨城大学工学部の編入学募集要項ページを開く
筆記試験の内容は下記のとおりです。(2023年度入試情報です)
- 英語(全学科共通):TOEICまたはTOEFLのスコアを利用
- TOEICの場合、700点で満点換算。
- TOEFLの場合、一度TOEICに点数換算して算出(算出方法は募集要項に記載)
- 数学(全学科共通)
- 微分積分
- 線形代数
- 微分方程式(ラプラス変換を含む)
- 複素解析学
- 専門科目
- 機械システム工学科 :工業力学
- 電気電子システム工学科:電気磁気学・電気回路
- 物質科学工学科 :化学・物理・生物(のうち2科目)
- 情報工学科 :ハードウェア・ソフトウェアの基礎
- 都市システム工学科 :構造力学
③豊橋技術科学大学
豊橋技術科学大学で「面接なし」としている学部・学科は以下のとおりです。(一般コースの学力入試の場合※)
- 工学部
- 機械工学課程
- 電気・電子情報工学課程
- 情報・知能工学課程
- 建築・都市システム学課程
※応用化学・生命工学課程は面接あり
※豊橋技術科学大学工学部の3年次編入試験の方法には7つの方法があります。詳しくは募集要項を参照してください。
» 豊橋技術科学大学の編入試験募集要項ページを開く
筆記試験の内容は下記のとおりです(2023年度入試情報です)。豊橋技術科学大学は「国語」があります。
- 英語
- 国語
- 応用数学
- 志望課程別専門科目
面接なしの大学を受験するメリットとデメリット
「面接なし」と聞くと、「おーよっしゃ!ラッキー」と思いますよね。
でも、ちょっと待ってください。
面接がない大学を受けるメリットとデメリット、あらためて整理してみました。
これらにしっかり納得したうえで受験することをオススメします。
面接なしの大学を受験するデメリットはあるのか?
先にデメリットから挙げてみます。
といったところでしょうか。
教授の「お気に入り」として合格することは難しい
面接がある大学の場合「筆記試験がいまいち(ボーダーぎりぎりぐらい)だったとしても、面接で好印象を残せていると『教授のお気に入り』として合格する可能性がなくはない」ということです。
とはいっても、実際どのくらいの確率でそのような「忖度」が行われているかは知る由もありませんので、これについては気にする必要はないと思います。
「面接あり」の他大学も併願する場合は結局面接対策が必要になる
編入試験において複数受験することはよくある話です。
面接のある大学のほうが、面接のない大学よりも圧倒的に多いため、ほとんどの場合で「面接ありの大学」と併願することになると思われます。
そうなると結局面接対策はやっておいた方がよいという話になってきますね。
本当に面接を避けたい場合は、併願する大学も面接なしのところに絞る必要があります。
そうすると、選択肢が狭まってしまうことになってしまうので、本当にそこまでする必要があるのかよく考えてみましょう。
面接なしの大学を受験するメリットは?
面接のない大学を受験するメリットを挙げると以下のようになります。
学力+書類勝負なので、面接への心配が無用
面接がないということは提出する書類(学校の成績や履歴書)と、筆記試験の結果のみで判断されることとなります。
「面接でうまくしゃべれなかったらどうしよう」「面接のせいで落ちたらどうしよう」といった漠然とした不安で前日眠れなくなるというようなこともありません。
一本勝負するのであれば、面接対策が不要
面接なしの大学のみで勝負するという場合は、もはや面接対策は一切不要となります。
その分筆記試験の対策に集中して時間を割くことができますね。
身だしなみに気を使わなくてよい
面接がないのであれば、ひげを剃ったり、寝ぐせを直したりといった身だしなみを整えなくても、問題なしです(さすがに最低限は整えましょう)。
見た目の印象で判断されないとなれば、周りからの目線を気にせず、当日はとにかく試験のことだけに集中できるはずです。
もっと編入試験の情報の全体像を知りたい場合はどうしたらいい?
学校の先輩が編入した大学であったり、有名大学である場合は学校関係者から情報を入手したり、ググると過去問や編入体験談がヒットすることはよくありますよね。
ただ、本記事で紹介したような「面接の有無についての情報」であったり、「TOEICが必要かどうかの情報」を網羅した形で入手するには、自分で調べるしかありません。
※大学編入に特化したTOEIC対策については「大学編入に失敗しないための5つのTOEIC対策【狙うは700点】」で解説しています。
網羅された情報の調べ方は以下の2つです。
京都中央ゼミナールで検索する
大学院・編入学・大学受験予備校である「京都中央ゼミナール」のHPに、編入学試験の日程検索をすることができるページがあります。
» 京都中央ゼミナールの編入学日程検索ページを見てみる
例えば「筑波大学」と入れて検索すると、以下のような検索結果が出てきます。
その中から、見たい学部等を選択することで、試験日程や試験科目、提出書類等の情報を確認することが可能です。(最新情報は必ず募集要項で確認するようにしましょう)
『大学編入データブック』で調べる
大学編入データブックは、毎年全国の公立・私立の大学編入の情報(受験資格、試験科目等)を表形式でまとめた書籍です。
本記事で紹介した大学はほんの一部であり、面接が不要な大学は探せばまだまだあります。
また、過去3年分の志願者・合格者の実績等も載っているため、狙い目な大学を調べたりすることもできますよ。
まとめ:面接は避けようと思えば避けられるが、無理に避けなくても…
以下の3大学について、面接なしで編入受験することができる学部・学科(筑波大学は学群・学類)の紹介をしました。
- 筑波大学
- 茨城大学
- 豊橋技術科学大学
「面接は緊張していやだな」「できれば避けたいな」と思う気持ちは、痛いほどわかります。とはいえ、「人生において面接を避けて通れるのか?」と考えたときに、答えは「No」ですよね。
なぜなら、ほとんどの人は、結局、就職試験で面接を受ける必要が出てくるからです。
最初から自分の力で道を切り開いていける力があれば、面接を受ける必要はないですが、そんな人はごくわずかですよね。
大学編入において、面接を受けないというのは、一つメリットでもあります。
しかし、ゆくゆく経験することとなる「就職面接」のことを考えると、面接を無理に避ける必要はないのかな、とも思います。
とはいっても、避けられるものは避けたいよねという気持ちも強めです!笑
もしこの記事を読んで、「やっぱり面接は準備だけでもしておこう」と思ったのであれば、面接対策の本を読んだり、学校の先生に練習させてもらうようにしたらよいでしょう。
» 志望理由書・面接対策 大学編入・大学院これで決まり!
志望校を決めるうえでの考え方はこちらの記事を参考にしてください。
また、英語の対策に関しては以下の記事を読んでいただければ幸いです。
そのほかにも、大学編入に関する疑問を解決できる記事を多く執筆しています。
こちらも読んでいただくと大学編入の情報を深く得ることができるので是非読んでみてください。
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