【高専生必見】大阪大学工学部の編入難易度がわかる5つのポイント
編入試験の第一希望をそろそろ決めて勉強開始しないとなぁ…
大阪大学の工学部ってやっぱり難易度高いんだよね…?
例年どのくらいの倍率でどんな勉強したらいいんだろう?
先輩たちはどのくらいの成績で受かったんだろう?
大阪大学工学部の編入試験を受けてみようか迷っている高専生向けの記事です。
- 例年どのくらいの倍率なのかを知りたい
- 試験科目について知りたい
- 先輩たちがどのようにして合格できたのかを知りたい
この記事は、以下の内容について書いています。
- 編入生の募集対象について
- 募集人数について
- 過去5年間の倍率
- 各学科の試験科目と対策
- 合格のボーダーライン
以上のとおりです。
この記事を読むことで、大阪大学工学部への編入難易度がわかるようになり、受験すべきかどうかの判断材料とすることができます。
受けようかすこしでも迷っているのであれば最後まで読んでみてください。
国立高専から九州大学に編入。卒業後は大手精密機器メーカーに就職後、現職ではWebアプリエンジニアとしてスタートアップ企業で開発職に就いています。
【高専生必見】大阪大学工学部の編入難易度がわかる5つのポイント
大阪大学工学部の編入試験に関して、以下5つをまとめました。
これを読んでいくと、難易度がどのくらいなのかというイメージが湧くはずです。
- スタートラインはみな同じ。出願資格は高専生のみ
- 2023年度から募集枠が増員
- 最近の実質倍率は2倍程度
- 各学科の試験科目と対策
- 合格のボーダーラインは7割程度?
それではこれから一つずつ解説しますね。
①スタートラインはみな同じ。出願資格は高専生のみ
まず押さえておきたいポイントは、大阪大学工学部の編入試験の出願資格は高専生(卒業生含む)のみという点。
2.出願資格
高等専門学校(本科)を卒業した者及び2023年3月31日までに卒業見込みの者
ライバルはすべて高専生(ほとんどが現役高専生と予想されます)ということになりますので、受験勉強のスタートライン(ベースで持っている知識など)は皆ほぼ同じということです。
その点では、できるだけ早く情報を集めて受験勉強をスタートできればその分有利になるでしょう。
②2023年度から募集枠が増員
大阪大学工学部の編入試験の募集人数は、例年、各学科「若干名」とされてきました。
若干名って結局何人ですか…
と思いますよね。大学側としても毎年学生の数によって変動するため「『○○人』ってはっきり書けない理由」があったのだと思います。
次の段落で詳細をお見せしますが、実態としては例年の合格者数を見ると過去5年間(2018年~2022年度入試)で毎年23~35名の合格者(全学科合計数)を出しています。
「若干名」と書きつつも、結構積極的に編入生を受け入れてくれるイメージが強いです。
2023年度入試より「若干名」が廃止。学科全体で「12名」へ増員!
2023年度入学試験より、「若干名」が廃止され、学科全体での募集人数が「12名」に変更となりました。
ぱっと見、学科全体で12名となっているため、合格者の実績からすると減ってるように錯覚してしまいますが、明確に「増員」と書いてありました。
大阪大学工学部では、2023年度編入学試験(2023年4月入学)から、募集人員を若干名から12名へ増員します。
~途中略~
~途中略~
従来どおり、優秀な学生を積極的に受け入れます。
なお、合格者数は、12名の増員に加え、従来どおり収容定員の欠員状況を踏まえたものとなります。
※2023年度の合格者実績についてはすでに見ることができなくなっていますので、わかり次第更新します。
③最近の実質倍率は2倍程度
2018年度から2022年度(年は入学年度)の合格者数は各学科以下のとおりです。
学科 | 平成30年( 2018年)度入学 | 令和元年( 2019年)度入学 | 令和2年( 2020年)度入学 | 令和3年( 2021年)度入学 | 令和4年(2022年)度入学 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | |
応用自然科学科 | 95 | 68 | 6 | 103 | 78 | 8 | 82 | 54 | 8 | 98 | 72 | 6 | 89 | 62 | 7 |
応用理工学科 | 8 | 5 | 7 | 6 | 6 | ||||||||||
電子情報工学科 | 8 | 8 | 8 | 16 | 16 | ||||||||||
環境・エネルギー工学科 | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | ||||||||||
地球総合工学科 | 1 | 3 | 0 | 4 | 4 | ||||||||||
合計 | 95 | 68 | 26 | 103 | 78 | 24 | 82 | 54 | 23 | 98 | 72 | 35 | 89 | 62 | 35 |
実質倍率 (受験者数/合格者数*100) | 2.6倍 | 3.3倍 | 2.3倍 | 2.1倍 | 1.8倍 |
例年、工学部全体で80~100名の志願者がいるようですが、実際に受験しているのは50~80名ほど。
よって実質倍率(受験者数を合格者数で割り100をかけた値)は、2~3倍程度とそれほど高くない数字となっています。※学科によってばらつきあり
合格者数的には、2018年度から2020年度にかけては減少傾向にありましたが、2021年以降は増加の傾向があります。
このように数字で見ると、大阪大学工学部は募集人数を「若干名」としつつも毎年積極的に合格者を出していくスタイルのようですね。
④各学科の試験科目と対策
大阪大学工学部編入試験において、各学科の試験科目と配点は以下のとおりです。(2023年度)
学力検査 | 面接試験 | 調査書 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|
英語 | 数学 | 専門基礎科目 | |||
150 | 200 | 200 | 100 | 200 | 850 |
筆記試験は英語、数学のほかに各学科別の専門基礎科目があります。また、調査書のウェイトが割と高く、850点中200点を占めるため、事前の調査書の準備も重要です。
2025年度よりTOEICまたはTOEFLが必須に
2025年度入学試験(2024年度実施)より、英語の試験の代わりに下記いずれかのスコア提出が必要となります。
- TOEIC® Listening & Reading Test 公開テスト
- TOEFL iBT® テスト
有効期限は2年間(厳密には、試験実施年度の2年前の4月1日以降に受験したもの)です。
2024年以降に編入試験を受けるのであれば、早めに準備をしておくことをおススメします。
編入試験のTOEIC対策については、以下の記事にまとめてあります。よかったらこちらもお読みください。
⑤合格のボーダーラインは7割程度?
大阪大学工学部の合格ボーダーラインは7割程度と考えられます(電子情報工学科の場合)。
以下のブログが参考になります。
- 大阪大学工学部 編入体験記(しんちゃん様)
- 年度:2022年度
- 学科:電子情報工学科(情報通信工学科目)
- 首席合格者とのこと(すごい…!)
上記ブログ内で当学科合格者の点数が公開されており、
2022年度大阪大学工学部電子情報工学科の合格者の最低点は524.1/850点
とのことでした。
毎年同じ基準かどうかは不明ですが、この年(2022年度)に関して言えば6割強取れていれば合格といった感じですね。
年度や学科によって基準が異なると思いますのであくまで推測になりますが、7割程度取れていれば合格圏内に入ると考えてよさそうですね。
まとめ:迷ったら前向きに考えよう!
大阪大学工学部の編入難易度を知るための情報として、以下の5つを紹介しました。
- スタートラインはみな同じ。出願資格は高専生のみ
- 2023年度から募集枠が増員
- 最近の実質倍率は2倍程度
- 各学科の試験科目と対策
- 合格のボーダーラインは7割程度?
「やっぱり難易度高そうだな…」
「意外といけるかも…?」
自分の状況によってもいろいろな感想があると思いますが、少しでも受験するか迷ったら前向きに取り組んでみましょう。
編入試験の勉強はせいぜい1年程度で終わります。
その1年で、その後の人生が大きく変わってきますし、せっかく併願できる制度ですので、今は少し手が届かないレベルだと思ってもぜひチャレンジしてみてほしいと思います。
本ブログでは、大学編入に関する疑問を解決できる記事を多く執筆しています。
こちらも読んでいただくと大学編入の情報を深く得ることができるので是非読んでみてください。