【即使える豆知識】あんかけ料理がさらさらになる原因はアレだった
最後までとろみがついた状態で食べたいのに、あんかけ料理って食べてるうちにさらさらになっていくのなんでだろう?
あんかけラーメンやあんかけ焼きそば、天津飯など…中華料理によくある「あんかけ」。
食べているうちに、
「とろみがなくなってサラサラになってしまった!」
という経験ありませんか?
この記事では、あんかけ料理がサラサラになってしまう原因と、最後までとろみがついた状態で食べる方法について紹介します。
読んですぐ使える豆知識となっておりますので、家族との会話のきっかけに使ったり、飲み会での話題として取り入れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私も中華料理が大好きで、筋トレを始める前は毎週近所のラーメン屋に通っていました。
よくあんかけラーメンを頼むのですが、毎回食べていくうちにさらさらになっていくのが気になり、いろいろ調べてみました。
あんかけ料理がさらさらになる原因はアレだった
あんかけ料理が食べているうちにサラサラになってしまう原因は、ずばり唾液です。
唾液にはアミラーゼ(※1)というデンプンを糖に分解する消化酵素を含んでいます。
※1
アミラーゼ (amylase)はジアスターゼとも称される、膵液や唾液に含まれる消化酵素。グリコシド結合を加水分解することでデンプン(ラテン語amylum)中のアミロースやアミロペクチンを、単糖類であるブドウ糖や二糖類であるマルトースおよびオリゴ糖に変換する酵素群である。
一方で、あんかけ料理にとろみをつける役割を果たしている材料は、片栗粉ですね。
片栗粉はまさに「デンプン」を粉にしたものですので、アミラーゼによって分解されてしまうこととなり、その結果「とろみ」が消失してしまうというわけです。
ここで「食べ物を口の中に入れなければ唾液つかないじゃん」って思うかもしれません。
しかし、こちらの図ように、口に入れた後のレンゲや箸には唾液がついていますので、その状態で料理に触れるとデンプンが分解されてしまいます。
人によってアミラーゼの量には個人差があるため、食べ進めてもあまりサラサラにならない人もいます。
私はいくらとろみの強い食べ物でも食べ終わるころには完全にサラサラになってしまうタイプです笑
実際に、テレビ番組の「マツコ&有吉 かりそめ天国」でもこの話を取り上げていました。
では、どうしたら最後までとろみがついた状態で食べられるのでしょうか?
あんかけ料理のとろみをキープする方法
あんかけ料理のとろみをキープしたまま食べるには、食べる直前まで極力アミラーゼを付着させないことが重要です。
ここでは2つの方法を紹介します。
- とりわけ用の食器を使う
- 高カテキン緑茶と一緒に食べる
とりわけ用の食器を使う
一番有効な方法は、とりわけ用の食器(皿・スプーン等)を使うことです。
とりわけ用のスプーンは、サービングスプーンなどと呼ばれており、1本でも家にあると助かるアイテムです。
大皿料理をシェアするときには直箸しないようにし、サービングスプーンや専用の箸を使うことで、唾液の付着を防ぐことができます。
また、このようにすることで「サラサラにしない」ということ以外にも、衛生的であるというメリットがあります。
特に夏場の暑い日は放置しておくとすぐ腐ってしまいますので、食べきれないのであればあらかじめ皿を分けておくなどしておくとよいでしょう。
高カテキン緑茶と一緒に食べる
緑茶に含まれる「カテキン」には、唾液アミラーゼの活性阻害作用があるという効果が広島修道大学の研究(※1)で明らかになっています。
※1: 緑茶カテキンのヒト唾液アミラーゼ活性阻害作用 山内有信
つまり、緑茶を飲みながら食べ進めることによりデンプンの分解を抑制することが期待できるということですね。
口の中を緑茶をコーティングしておけば、レンゲを使った時も唾液にカテキンが作用することで分解されにくくなる…といったイメージです。
ただ、お店で食べる場合は緑茶がないこともあるため、あくまでも自宅で試す分にはいいかもしれません。
また、効果も個人差があるようなので、「絶対にこうすれば大丈夫!」といったたぐいのものでもないことに注意してくださいね。
まとめ
今回はあんかけ料理が唾液によってサラサラになってしまう件についてまとめてみました。
個人差がある話なので、もし友達と同じ料理を頼んだらどちらがよりサラサラになってしまうか比較してみても面白いかもしれませんね。